ピンクの卵に興味を持ち小学1年からスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)の研究を続ける岐阜市内の小学6年生の髙木志埜(しの)さん(11)が今夏、その卵を用いてピンクの化粧ネイルを完成させた。志埜さんは夏休み前、岐阜新聞社に手紙を寄せ、「スクミリンゴガイは外来種で、稲を食う害虫として駆除されるが、人の都合で悪者にしていいのだろうか。駆除で農家の人を助け、さらに役立つものを作りたい」という熱い思いを示した。研究の集大成を目指した「スクミリンゴガイの毒と卵塊のピンクの色を活(い)かして人の役に立つものをつくろう!」の取り組みをたどった。
スクミリンゴガイの研究は小1から。鮮やかなピンクの卵に魅せられたのがきっかけだった。毎年夏に▽何を食べるか▽どこから来たか▽なぜ卵がピンク色か▽どんな環境を好むか▽オスとメスの見分け方-などの生態を調べた。
小学生最後となる今年の夏は、SDGs(持続可能な開発目標)につながればと、ピンクの卵を活用したネイル作りに挑むことにした。化粧品会社にその方法を聞くと、「スクミリンゴガイの卵には神経毒があり、安全性の検証が必要」と、アドバイスを受けた。岐阜新聞への手紙には、「神経毒に詳しい人を紹介してほしい」とも記した。
◆卵の毒を抜く
7月中旬、志埜さんは、岐阜県ジャンボタニシ対策アドバイザーでもある岐阜大応用生物科学部の伊藤健吾准教授を訪ねた。伊藤先生から「卵に含まれる神経毒はタンパク質でできていて、熱に弱い」と聞き、毒性をほぼ失わせるための加熱方法を教わった。志埜さんは、加熱と非加熱の卵をつぶし液状にして菓子に塗り、アリが近づくか、食べるかどうかの実験を重ねた。結果、アリは、加熱した液を塗った菓子を食べ、非加熱のものには近づかなかった。
実験で、毒が抜けたと想像はできたが、まだ絶対ではない。まず爪にではなくネイルチップ(つけ爪)に液を塗ることにした。着色剤作りに必要な成分は化粧品会社から聞いた。「ゴールは近い」。しかし、つけ爪に液を塗ってもはじいてしまう。でんぷんのりや瞬間接着剤、ヘア用ハードジェルを混ぜ合わせてみたが、部分的に色が固まったり、ひび割れたりした。卵は近くの田んぼや用水路で集めていたが、足りなくなってしまった。
「卵がないなら、産ませてみよう」。雌雄を見分けられるので、自宅で産卵させた。難問は次々と出てきた。液体にした卵がネイルとしてつけ爪に付かない。そこで、水と油の関係を思い起こし、卵の液を天日干しして粉末にした。さらに無色のネイル(トップコート)に混ぜ、つけ爪に塗った。ダマにならず着色できたが、ピンクではなく白くなるという問題が発生。市販のラメ(紫色)で光沢を加えるなど試行錯誤の中、母親の真由美さんが「私の爪で」と実験台になった。体に変調はないか確認しつつの実験だったが、つけ爪よりも液は付着しやすくなった。色は卵のピンクに近づき、ツルツルとした感触で、きれいな輝きがある。ついに化粧ネイルが完成した。
◆新たな研究へ
一方、かつて食用にされていたスクミリンゴガイを、家族で食べてみた。湧き水を引いた田んぼで捕獲し、内臓を取り除き加熱。伊藤先生に教わった下処理を十分に行い、試食した。「下処理に手間取り、食べられる量もわずか。しかし、食料不足の時代になれば再び見直されるのではないか」
新たな発見もあった。湧き水を引いた田の個体にはドリルで開けたような小さな穴があり、触覚が切れていたのだ。石灰窒素をまいた田んぼに生息する個体に穴はなかった。志埜さんは「湧き水の方には天敵がいるのかもしれない」と考える。
スクミリンゴガイを6年かけて研究した志埜さんは、「当初に比べて貝も卵も減った」と実感。貝の駆除で石灰窒素が散布されるが「他の生き物にも影響があるのでは」と推測する。卵をコオロギが食べるという話も聞き、それも調べたい。伊藤先生からは「神経毒を生かして防虫剤にしてみたら」との提案も。志埜さんは「ピンクの色がついた防虫剤だったら見た目もかわいい」と、新たな挑戦に気持ちが向かっている。伊藤先生らは「スクミリンゴガイの“ぎふの博士”に」と志埜さんの取り組みに注目している。
理由は自然由来の成分とうたいたいから
本当にこんな理由でコストかけてる
なんかそのまま煮て軍艦巻きに乗せて食ってるやついたな
↑何気にパワーワードじゃね?
あくまで実験のために大量に必要だっただけで一時的なものだろ
有用性が証明されなければ絶滅しない
毒を抜いてネイルにする→うーん…
毒を抜いて食べる→えぇ…?
実験してたら足りなくなったから繁殖させる→
こういうのが本物のギフテッドって奴やろ
サイコパス味もあるし、ええ研究者になるで
引用元:https://eagle.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1666396385/