オタクファッションが女子の間で流行中らしい・・・「ダサいけど逆にかわいい」

　腰回りがゆったりしたデザインのジーンズや、チェックシャツに黒メガネの組み合わせなど、「ちょっぴりダサいけど、そこがかわいい」ファッションが若者に人気を呼んでいる。

「あ、かわいい！」。５月下旬の東京・新宿。低価格衣料品店のジーユーで東京都在住の大学２年生、賀来和希さん（19）が手にとったのは「ハイウエストマムジーンズ」だ。股上が深く、流行のスキニージーンズに比べ腰回りもゆったりと余裕がある。「見たことがない変わった形にひかれた」と賀来さん。「ちょっとダサい感じがいい」と話す。

東京都在住の女子中学生（13）も「ダボッとした形が新鮮。Ｔシャツをインして着るとかわいいと思う」と１着購入。だが隣にいる母親（42）は、「これにＴシャツを入れて着るの？　昔のファッションみたいですね」と複雑な表情だ。

無理もない。ジーユーによると、マムジーンズは「ビバリーヒルズ高校白書」など1990年代前後にヒットした米ドラマを意識したデザイン。だが若い世代からは逆に「新鮮」と注目され、「３月の発売以降、売れ続けている」。

SNS90年代を意識した「オタクコーデ」も注目を集める。赤いバンダナを巻き、顔には黒い丸メガネ。カラフルなチェックのシャツをジーンズにインし、黒のリュックにスニーカーを合わせた。「いつもと違う格好でドキドキする感覚が面白い」と話す。

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO03559140T10C16A6TI5000/

恐るべきことに本当に1970年代の最先端ファッションだった

伊勢正三