相談者は無職歴28年の50歳男性
待ち合わせ場所に現れたのは、インパクトの強いドクロのロゴマークが特徴的な服装に身を包んだ中年の男性、佐藤啓介さん(50歳、仮名[以下同])だった。
「30年近くニートやってたんですけど、先月父親が死んで……。母親もいつか死ぬんだなと気づいたら、自分の老後が心配になったんですよね」
話を聞いてみると、無職歴は28年。大学を卒業後に一般企業に就職するも、協調性欠如を理由に数ヵ月で解雇。同僚や上司たちの話は聞かず、
会議や取引先との打ち合わせによく遅刻していたという。
それから現在に至るまで両親の元で暮らしていた。
親が定年退職した後も、その年金で一緒に生活していたという。父親が逝去したことで、「親はいずれいなくなる」という事実に気が付いたと佐藤さんは話す。
「安定を目指すなら正社員じゃないですか。だから、できればどこかの会社に正規社員として入社したいんですよね。自分は、コミュニケーション
能力はあると思うので、それさえ分かってもらえれば、どこの企業にも受け入れてもらえそうな気がするんですけど」
佐藤さんとのカウンセリングを通し、筆者が気づいたのは、年齢やその風貌にそぐわない、話している内容の幼稚さだった。
自分の置かれている状況を冷静に判断できていなかった。
社会人としての経験がほとんどないまま中年を迎えた佐藤さんは、精神年齢が20代前半でストップしてしまっていると感じた。言動や服装などから、
その様子は十分見て取れる。佐藤さん自身、「正社員に就きたい」という希望が強かったこともあり、筆者はまずは職業訓練の道を提案。
社会人としての基礎や能力、基本的なマナー等を身につけることが先決だと判断した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2eefe834f0f57b5edf5554c60eb8581e053fa501
カウンセリングをもとに、職業訓練校に入ることを勧め、見学を経て間もなく、正式に訓練生として、佐藤さんは生活をスタートさせます。
選んだコースの期間は1年。本人は「やってやる!」と意気込んでいたこともあり、やる気はあるようだった。
「かなり問題を抱えた訓練生ですね……」
佐藤さんの担当である職員から、このような報告を受けた。
わけを聞いてみると、佐藤さんの日々の生活ぶりが著しくよくない、評価できないとのことだった。
まず、訓練時間への遅刻・無断欠席が多い。
職業訓練校はやむを得ない事情がある場合は除き、出席率が8割を切ると退校処分となる。また、3回の遅刻は欠席1回の扱いだ。
佐藤さんの出席率は、入校間もない時期とは思えないほどに低く、入校から2週間ですでに遅刻を4回、無断欠席は2回だった。
佐藤さんの問題行動はこれだけにとどまらず、年下の訓練担当者に対する威圧的な態度も見られたという。
実際、佐藤さんよりも年齢の若い職員が遅刻や欠席について指摘をすると、酷く逆上していたというのだ。
「俺の税金で生活してるくせに、偉そうなこと言うなよ」
「お前年下なんだろ? 年上を敬うことも知らねーのかよ」
威圧的な態度で不用意な発言をあらゆる方面に発していた。
佐藤さんの凄まじい剣幕に、委縮してしまう職員も少なくなかった。
佐藤さんの訓練校での生活態度はお世辞に良いとは言えず、入校からわずか1ヵ月足らずで、職員の間では「退校」のワードが上がるほどだった。
他にもさまざまな迷惑行動が見られたが、とくに問題視されたのが、他の訓練生に対する行為だった。
佐藤さんは、同じ訓練校に通う20代や30代の複数の女性に、しきりに声をかけては、しつこく連絡先を聞きだそうとしていたというのだ。
佐藤さんを知る別の訓練生(20代男性)によると、
「佐藤さんは、訓練校のコースがスタートした初日から、やたらと女性の近くにいましたね。女性同士で話しているところに、むりやり相槌を入れながら入り込むようなことも多く、女性たちには最初の段階でだいぶ嫌われていました。
入校から数日経った頃、可愛い雰囲気の女性を中心に連絡先を聞くようになっていきました。ただ、応じてくれた女性はいないみたいで、断られて逆切れしていたところも見たことがあります」
だから職業訓練勧めてるんやろ
絶対雇いたくないわな
実年齢と精神年齢にそこまでギャップあるとキモいを通り越しておぞましいな
いやーキツいっす
引用元:https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1689905464/