ねとらぼ 3/30(木) 21:44配信
近年アニメ作品のエンドロールで女性スタッフの名を目にする機会が増えてきました。女性アニメーターの視点でみたアニメ業界とは――。「総作画監督制」「アニメの放送落ち」「今と昔の新人アニメーターの仕事量の違い」など、アニメ業界が抱える問題について現役女性アニメーターを取材しました。
●なぜ制作スケジュールがギリギリになるのか
取材に応じてくれたのは「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」2期や「黒子のバスケ」3rd seasonで作画監督、「Dance with Devils」で総作画監督など人気タイトルで活躍する小谷杏子さん。ゴールデンタイムのアニメから深夜アニメまで数々の作品に携わっている女性アニメーターです。
――2016年からアニメ作品数本で制作が放送に間に合わないという問題がクローズアップされるようになりました
小谷:そうですね。アニメーターが何人か集まると「放送落ち」の話題になっていました。
――そもそもなぜ制作が間に合わなくなってしまうのでしょうか
小谷:多くの作品はギリギリのスケジュールで制作していますから、どこかで詰まってしまうと、全ての作業が一気に滞ってしまいます。そうなると必然的に絵作りの期間が短くなり、最終的に制作が放送に間に合わなくなるのではないかと思います。
――スケジュールがギリギリになっているというのは最近のお話ですか
小谷:いいえ、ずっと以前から前日納品や当日納品といったものは存在していました。ギリギリ納品が常態化している制作会社もあると思います。
納品……放送局などに対して完成した素材を納めること。
――どこで作業が止まってしまうことが多いですか
小谷:監督の絵コンテが遅れてしまう場合もありますし、ケースバイケースです。例えばキャラクターデザインの時点でクライアントからOKが出ず、作画のステップに進めないという場合もあります。
――なぜクライアントからOKがでないのでしょうか。原作の絵とアニメの絵ではキャラクターのデザインが大きく変わってしまうということですか
小谷:いえ、そういうわけではありません。キャラクターデザインの担当者は通常、動画にした時の効率を考えてデザインをするのですが、それがクライアント側にうまく伝わらないと、修正がどんどん増えるということはあります。
――動画にした時の効率というのは
小谷:例えば原作よりも少ない線の本数でキャラクターを表現するということです。クライアントの中には「原作をそのまま再現してほしい」という方もいるのですが、漫画やゲームの場合とアニメの場合とでは制作手法や描く枚数も違うのでなかなか難しいです。
――例えばキャラクターデザインの段階で時間がかかるとどういうことになりますか
小谷:キャラクターデザインが決まらないと作画に入れませんから、やはり絵作りの期間を圧迫しますね。また作画に進めたとしても、都度手が空いているアニメーターに行き当たりばったりでお手伝いをお願いするということになってしまいます。
――スケジュールが遅れるとそういうことも発生してしまうんですね。小谷さんご自身は、アニメ制作のスケジュールがタイトになってしまう原因はどこにあると思われますか
小谷:いろいろな原因があるとは思いますが、総作画監督制がネックになっている場合が多いのではないかと感じています。私も総作監を担当することがあるので、心苦しくも思っているのですが……。
※総作画監督……話数ごとに存在する作画監督のタッチなどを統一するために存在する作画の総監督。基本的には1人で担当することが多い。
――具体的にはどういうことなのでしょうか
小谷:全てのカットに目を通し、主にキャラクターに対して修正が必要なところに修正指示を出すというのが総作画監督の仕事です。ただし制作会社や監督の意向によっては最初からカット数を制限している場合もありますし、手や足などの体のパーツのアップや小物しか映っていないカットでも全てチェックするという場合もあります。アニメを制作する場合は「1班は第1話担当」「2班は第2話担当」といった感じで、5~6班のチームが同時進行で動いています。これを1人の総作画監督が全カットをチェックするとなればボトルネックになってしまいます。
――ボトルネックになると、どういう作業進行になるのですか
小谷:やはり放送が差し迫っているものから優先で作業することになりますので、後ろの作業はさらに詰まっていくということになります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170330-00000091-it_nlab-life
話ごとにキャラの顔が多少変わって作画監督のクセが出る
みたいなのに最近はうるさいから
昔は各話作監のA氏の回は女の子がカワイイ、B氏だと雰囲気変わるけどこっちのキャラ作画も人気
C氏の回はアクションが見どころ、D氏の回は残念回みたいな楽しみ方あったんだけど(例えばうる星やつらとか)
今はそういうのウケないのかなぁ
せめて一年とか長期できるならともかく、1クールしかないアニメでころころ変わられたら単純に安定してないって評価になっちゃう。
いや、昔にしたって4班体制くらいで毎週変わるよ、4班できれいに
ローテンションするわけでもなく、切迫してくるとそこにグロスで
丸投げするものはさんだりどんどん悪くなるw
今はもう総作画監督置いてないアニメの方が稀だし
作監も1話1人という形で回せなくなって複数人で担当する方が多くなった
本数が多すぎる
作り続けないと傾く会社が多いって事よ
同じビルの1階でラーメン屋なり飲食店を経営した方が儲かりそう
一週間アニメ休みの週を作って、スケジュールを一週間早めれば…とはならないんだろうな。
こういうもんは一週間余裕があればその分サボったりクオリティ上げたりしちゃうから決して余裕は生まれないもんなんだよな。
でもテレビなのに放送落ちが許されるのはまだヌルい空気だと思う。
外部の人間を入れてでもとにかく完成させろ、という仕組みなら経営がヤバイしキチンのマネジメントすると思う。
TV放送の件数も同様
構造を変えられない業界は縮小していくしかない
モデリングを最初に作ってしまえば、その後で作画崩壊とか一切ないのがCGの強み。
なめた仕事してんなあと思うけどね
1990年代にダラダラした総集編と
間に合わなくて30分程度の新作で
オ○ニー見せられたアニメ映画があったなあ…
[amazonjs asin="B01ASGJYMK" locale="JP" title="アニメーターが教えるキャラ描画の基本法則"]
引用元:http://potato.2ch.sc/test/read.cgi/moeplus/1490883775/