人気絵師・樋上いたる先生が独立! フリーになる心境を独占取材!!
『Kanon』『AIR』『CLANNAD』など、ゲーム史に残る大ヒットを飛ばした作品のキャラクターデザイン・原画を担当してきた人気絵師・樋上いたる先生が、ビジュアルアーツを退社、フリーになるという衝撃のニュースが入ってきた!
はたして独立を決意するに至った経緯とは? そしてこの機会に、「いたる絵」がどのようにしてでき上がっていったのか、心無い批判をどのように受け止めていたのか等、様々な「聞いてみたかったこと」をぶつけてみたぞ!
これが樋上いたる先生の「今の気持ち」だ!
樋上いたる(ひのうえ いたる)/3月1日生まれ。大阪府出身。ゲーム原画家。代表作は『Kanon』『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ!』『Rewrite』ほか。最新作は『Harmonia -ハルモニア-』(近日発売予定)。Keyの立ち上げメンバーとして活動してきたが、このたびビジュアルアーツを退社し、フリーに。
~中略~
——デザインとなると、自分のセンスで勝負することになるわけですが、顔つきや髪型、ファッションまで、かなり大変だったのでは?
樋上:私はけっこう叩かれていたので(笑)。
——最初は「それでもやるしかない!」という感じ?
樋上:そうですね。とにかくネットではすごい叩かれて、「この絵なんかないほうがマシだ!」くらい言われていたんです。服を描く時も、いろんな本を持ってきて、どういう服がいいかシナリオさんと相談したりとか。髪型とかもいろんな雑誌を見て、研究して、というのはとにかく常にやっている感じです。今もそういう情報は常に入れておかないといけないと思っているので、絵に使えそうなものはどんどん吸収しているんですけど、それがセンスにつながっているかどうかはわからないです(笑)。引き出しがなくなるということがないように、努力はしています。
——当時は叩かれて、枕を濡らすようなこともありましたか?
樋上:いやもう泣いてました! 本当につらくて……。つらかったけど、自分のやりたいことをやっているので、とにかく認めてもらえるようにがんばらないとと思っていました。
シナリオも音楽も評価が高いので、「その2人の足を引っ張らないように。自分の絵で作品の評価を下げてしまうのはイヤだ!」と思って、必死で描いていました。『Kanon』で悪いと言われているところを少し直そうと思って、『AIR』で若干頭身が上がった感じになっているんです。
——つまり他のクリエイターの影響はあまり受けず、周りからの評価を受けて自分でどんどん絵を変えて、自分の絵を作っていった感じ?
樋上:そうですね。とにかく必死でした。
続く
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——同時に「いたる絵」と呼ばれる独特の絵にハマる人たちもいたわけですが、そちらの印象は?
樋上:なんか、不思議でした(笑)。あっ、自分では自分の絵がすごい好きなんですよ。それをすごく叩かれて、でもその中で「好き」と言ってくれる人もいて、それがすごい不思議だったんです。あれだけ言われている中で「好き」と言ってくれるのは嬉しいんですけど、「どこがいいのかな?」っていう(笑)。
——その後、ゲームが大ヒットしてアニメ化されることになり、自分の絵がアニメ用にデザインされていくわけですが、そちらはいかがでしたか?
樋上:いやもう、素晴らしい絵になって帰ってきました!(笑) 本当に嬉しかったです。『Kanon』とかは地上波でやっていましたから、みんなが観れるじゃないですか。自分はこういう仕事をしていたんだというのを身内に言いまくりましたね。
——それまでは言っていなかった?
樋上:18禁だったので、あんまり……(笑)。親は、絵で食べてるということくらいしか知らなくて、一応『Kanon』のアニメのことも言ったんですけど、あんまり興味はなかったみたいです(笑)。ただ、自分が『リトルバスターズ!』で表紙を描いた『電撃G's magazine』を1冊だけ実家にそっと置いていったんですけど、いまだにそれは置いてありますね。ということは、ちょっとは喜んでくれてるのかなと思っています。
——アニメ化された絵に、逆に自分が影響を受けるようなことはありましたか?
樋上:アニメーターさんが描くからバランスとかも取れているし、自分ができないところがちゃんと形になっているので、すごい勉強になりました。アニメの絵を参考にして描くことはあります。
——ゲームが売れてアニメ化され、劇場版まで作られるなど作品が絶頂期を迎えていた頃、作り手側の実感はどうだった?
樋上:ずーっと絵を描いていました。ゲームがマスターアップしても、次は店舗特典の絵とか、販促用とか、絵描きだけは同じ絵を描き続けないといけないから、マスターアップした気になれないんですよね。それで、ようやく終わったと思ったら、すぐに次回作のキャラデザっていう感じなので。
——そうなると、アニメの打ち上げのような華やかな場に参加したことは?
樋上:まったくないです。ゲームの打ち上げはありますけど、アニメは行かせてもらえなかったんです(笑)。ゲームの打ち上げは、毎回焼肉屋さんに行って食べるくらいでした。
——それでは、この仕事をしていて良かったなと思ったことは?
樋上:藤島康介さんと対談した時は、本当にこの仕事をやっていて良かったと思いました。ずーっと作品を読んでいたので、まさか対談できるとはって感動しました。
あと、当時のPCゲームには声がついていなかったんですよ。それをコンシューマに移植する時に、初めて声を入れたんですけど、『AIR』の時に緑川光さんが大阪まで来て、収録してくれたんですよ。そこで初めて声優さんの仕事を見学して、なんかもう腰が抜けて(笑)、「すごいいい声! ヤバい!」って。そのことを緑川さんのラジオ番組で話したら、「いいこと言ったね! そういうの待ってたよ」って言われました。
続く
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●独立に至る心境と、これから
——自分の絵に対する評価は、来る仕事の量がそのまま自信になっていた感じ?
樋上:そうかもしれないですね。仕事がいっぱい来ると、心が落ち着きます。
——自分の中で、絵描きとして自信を持てた作品、納得できた絵などはありますか?
樋上:う~ん……。納得できているかといえば、できてない……。なんかもう、常に勉強中みたいな感じですね。毎回作品ごとに絵を研究しているんです、一応。今まで散々「いらない」って言われてきたから、「ひとりでも多くの人に、自分の絵を好きになってもらいたい」という目標があるので、常に「受け入れやすい」というのを目指してきたんです。でもそれをやると「個性がなくなる」と言われて、そこがどうしたものやらと毎回悩むところではあります。
——これまでで一番気に入っている絵とは?
樋上:いま振り返ると、『Harmonia -ハルモニア-』の絵が一番好きなんです。
——どこがお気に入りなんですか?
樋上:目のタッチはかなり変えていると思いますけど、やっぱり顔ですね。自分ではこの顔が一番なんですよ。でも、もっともっと研究するところはあると思うので、まだまだです。
——今後はどんな絵を描きたい?
樋上:学園モノばっかり20年間も描いてきたので、ファンタジーとかをずっと描きたいなと思っていたんですよ。制服ばっかりデザインしていたので、鎧とかも描いてみたいし。
——独立しようと思ったのは、どんな経緯から?
樋上:会社でゲームの作業をしている期間は、自分の絵が表に出ることはないんですよ。発売数ヶ月前から営業がかかって、そこから出るんですけど、Keyは特に開発期間が長いので、その間自分の絵が出ないと「忘れられちゃう」っていう危機感がずっとあったんです。
だから、次回作の区切りで外に出て、もうちょっと活動範囲を広げてみたいなという気持ちがあって、何回か退職願は出しているんですよ。もちろんいつも引き止められるんですけど、今回は「何を言われようが辞めます」と言いました。
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——まずは何をやりたいですか?
樋上:アニメというものに自分はすごい価値を持っているんですけど、自分が関わったのはゲーム原作があってのアニメ化なんですよ。オリジナルアニメというのを今までやったことがないんです。その後会社ではオリジナルアニメをやったんですけど、後から入ってきた原画の人が先にオリジナルでアニメデビューをしちゃったわけですよ。それがすごく悔しくって……。
「私の夢を、あの人が先に叶えてしまった」と思って……。でもそれは会社にいると、自分にはなかなか回ってこない仕事なんですよね。目指しているのは、オリジナルで、アニメのためのキャラクターを作って、それが動くというのが自分にとってはすごい魅力的な仕事なんです。
それから、ホラーとかも作りたいんですよ。とにかく後ろを振り返れないくらいの怖さのホラーを作りたいっていうのは前から言っていたんです。演出とかにもばんばん口出して、すっごい怖いのを作ってみたい。(笑)
あとは『シン・ゴジラ』の同人誌を作りたいな、とか(笑)。四コマで描きたいんですよ(笑)。
——いいと思います!
樋上:それと実は、10年分の同人誌の原稿を集めた総集編を作っています。描き下ろし多めで、最新のイラストも入れて、けっこう厚みがでそうです。同人誌って、作って完売したらそれで終わって、再販もしてこなかったんですよ。
——それから、アニメイトタイムズでも何か企画をやるらしいですね!?
樋上:ですね(笑)。お仕事募集のページがあるのでそちらもぜひ見て下さい。あと、いつかアニメイトさんで、グッズを並べてほしいです。
——これからの活動を楽しみにしているファンに、最後にメッセージをお願いします。
樋上:これからは、いろんなことに挑戦できるような状況になっているので、もっともっと活動の幅を広げて、もっともっとみなさんの身近に触れられるよう、いっぱい仕事をしたいです。よろしくお願いしますいたる。
——語尾キャラ!?
お忙しい中、インタビューさせていただきありがとうございました。今後の樋上いたる先生の動きにご期待下さい! そしてアニメイトタイムズでは樋上いたる先生とコラボが決定! 描き下ろしオリジナルキャラクターの名前や性格を募集キャンペーンを実施!抽選で1名さまにサイン色紙をプレゼント! 詳細は 特設ページをご覧ください!
○クビ
絶対成功しない
顎しか思い出せないんだが
京アニ版のことだろう。
Fate/Grand Orderで一キャラ試しに描かせてみよう。
前から退職願は出してたけど引き留められてたみたいだね
今回、ハーモニカが終わったからこれを気に一気に退職へってことじゃね
一時期の鬱ゲーブームの駄目駄目な作品群(´・ω・`)
どこにいたるの需要があるの?
いや、絵を悪いってはいわないけれど
いたる「それ私じゃなくてNa-Gaの担当だから(:`д´♯)」
>あとは『シン・ゴジラ』の同人誌を作りたいな、とか(笑)。四コマで描きたいんですよ(笑)。
プロデビューして何年経ってるんだよw
プロ意識の無い人だな
これは大成しない
同人誌作ってるプロなんて珍しくもないけど
ここまで堂々と言っちゃうのはちょっとね。
そんな唯一無二な感じが最近の絵からは感じられない。
上達したというより同化したという気がするのが残念。
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引用元:http://potato.2ch.sc/test/read.cgi/moeplus/1474371106/